ディレクター青木厚典 ヘンリービギンズは 如何にして生まれたか。ディレクター青木厚典に聞く

シンプルでありながら、そのスタイルからは想像がつかないほど高い機能性を持つヘンリービギンズ。
そのアイテムたちは、オリジナルブランド「OIL」の展開とともに、ライディングギア&アパレルの企画及び
プロデュースを手がけるHERMIT SELECTION代表の青木厚典氏のプロデュースによるものだ。
ここではその青木氏から聞いたヘンリービギンズ誕生秘話をご紹介しましょう。

──まずヘンリービギンズが生まれたきっかけを教えてください。

プロジェクトがスタートしたのは、2005年の秋頃です。
僕がそれまで携わっていたライディングウエアブランドから離れて、
自分のブランドを立ち上げようとしていたときにデイトナさんからプロジェクトの話を頂きました。
自分が立ち上げたブランドはワークウエアなんですが、ライディングウエアに対するノウハウや
新しいイメージもあったので、それを試してみようと思ってお引き受けしました。

──そのイメージとは、どんなモノだったんですか?

ずばり、シンプルで機能的な「おとなのライディングウエア」です(笑)。
"おとな"と呼ばれる、これまでずっとオートバイに乗ってきた方や、いろんな趣味を経験し再びオートバイに 戻ってきたUターンライダーの方は、ライディングウエアにも並々ならぬこだわりを持っています。
格好だけ良くても、機能だけ優れててもダメなんです。
僕がイメージしていたのは、普段シックなスーツを着ている方でも違和感なく着られる"シック"なライディングウエアだったんです。

──たしかにヘンリービギンズのアイテムはシンプルで、ロゴマークすら入ってませんね。

ライディングギアは、グラフィックを重視する傾向にあります。
ただグラフィックに特化すると、永く着られなくなる可能性が高い。
翌年には"旧モデル"なんていわれますから。それは小さなブランド名を入れるだけでも同じだと、 僕は思うんです。古くなったから着られなくなるっていうのは、作り手としては寂しいですよね。
5年後6年後も着てもらって、いい感じになってきたねって言われるものを作りたいと思いました。

──ただ、ロゴマークを入れない怖さもありますよね。シンプルすぎると言われる可能性もあるし。

もちろん怖いです(笑)。
でもスーツを着て仕事をされている方は、普段からロゴマーク付きのアイテムを着てないですから。
たとえオフタイムでも、あまり派手派手しいモノや着ることが苦痛になるようなウエアは着ないと 思うんです。だからと言う訳じゃないですが、機能と着心地には徹底的にこだわりました。

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